吉祥寺に位置するホテルの地下にある、ボウリング場の改修プロジェクト。

1980年代後半のホテル開業時からずっと愛されたボウリング場が閉業し、運営者を変えて新たにdig bowl kichijojiとして生まれ変わるためのリニューアルデザインを行った。「ホテルの中にあるボウリング場」という特殊な環境であることと、「80年代にルーツがある」というこから、レトロでポップな印象と高級感を同時に感じられるようなボウリング場にしたいと考えた。

受付カウンターとフード・ドリンクカウンターをくっつけて、大きなひとつの緑色のカウンターとし、上部の吊り戸棚にはお酒のかわりに​本物のボウリングピンを並べ、空間の中で象徴的な存在となるようデザインした。

レーンは既存のままであるが、マスキング部分を透明なアクリルに変更することで、ピンを操作する機械をあえて見せる演出を​施した。ミラーボールや演出照明などを導入し、さまざまなイベントや夜の時間もお酒とともに楽しむことができるボウリング場に生まれ変わった。

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※マスキングとはボウリングピンが並ぶ箇所の上部に取り付けられた、裏側を隠すパネルのこと。